目次
- スピーカーの紹介
- エンジニアファーストって何?
- 経営者目線って難しい!エンジニアとして大切にすべきこととは?
- エンジニアとして目指すべき場所とは...
- まとめ
スピーカーの紹介
いつも通り運営メンバーの情報についてはこちらからご確認ください。
そして今回もトークイベントを盛り上げてくれたコミュニティリーダーさんたちの情報は以下のとおりです。
なんでもトークンさん
- ベンチャー企業で技術責任者
- フロントエンド勉強中
虎野ともさん
- 大阪のウェブ制作会社所属
- フロントエンドエンジニア
エンジニアファーストって何?
そもそも今回のテーマである「エンジニアファースト」という単語をご存知でしょうか?私は全く知らなかったのですが、少し前にXで話題になっていたようです。
その内容は、とある経営者が「エンジニアファーストをやめたい」というものでした。
私はそもそもエンジニアファーストという単語を聞いたことがなかったのですが、Shingo H.さんがエンジニアファーストについて説明してくれました。
Shingo H.さん
「エンジニアファーストとは、エンジニアの市場価値が高まったことと、ソフトウェアファーストの考えを捉え違えてエンジニア採用人数をKPIとする企業が増えたことで、企業側がエンジニアに対して過剰な待遇を与えるようになったことから生まれた言葉です。 Xで話題になっていた投稿は、そうした待遇が当たり前になってしまったことで、そうした待遇に見合わない技術力のエンジニアにまで与えられるようになったことに対しての問題提起だと思います。」
なるほど、、、待遇に見合わない技術力、まさに私のことではないかとぎくっとしましたが。。。
Shingo H.さん
「エンジニアを採用すること自体がKPIになっていた企業などが年収や待遇をよくしていたイメージですね。特に2015年から2017年あたりに技術力にそぐわない高単価なエンジニアが多かった気がします。」
トシヤさん
「確かに応募情報で、初年度から年収1600万円とかありましたよね。」
リスナーさんたち
「人が足りないから入れるしかないんでしょうね。」
「僕の印象では以前はエンジニアに対して憧れもなければ、待遇も良くなかったのが、2010年代になってバブルになったイメージですね。」
ただ、意外とエンジニアの待遇が良かったイメージを持っているのは一部の方達だけなようで、、、
トシヤさん
「みなさん感じてなかったですか?僕はエンジニアの待遇が良かったイメージがあって、すごくキラキラしてるイメージでした。」
虎野さん
「環境が良さそうなところはありましたね。いいなぁと思ってました。」
リスナーさんたち
「キラキラしてる会社ってエンジニアだけキラキラしてるわけじゃない気がするんだよなぁ」
「キラキラしてるように見えても裏ではきっと努力してると思う。実際キラキラしてるように見える企業の業績は良かったりするし」
一時期のキラキラについては個々の意見ありますが、今はエンジニアファーストが衰退してきているように感じているのは皆さん同じようでした。
虎野さん
「今からはやっぱりAIが台頭してくるんですかね。。」
kaminalyさん
「でもエンジニアが足りないってのはずっと言われてるよね。多分技術力の高いエンジニアはいつの時代も必要、、、頑張るしかないよね。」
虎野さん
「なるほど。技術力が高くてキラキラしてるエンジニアって努力を努力と思ってない人な気がします。」
kaminalyさん
「確かに、ちょっと前のエンジニアは好きだからやってる人が多かったけど、いつからか頑張るのは嫌だけど恩恵は授かりたいって人が多くなった気がする。」
トシヤさん
「確かにエンジニアの費用対効果みたいなのは考えるようになりましたね。雇う=お金を払うということなので、それに見合う働きをしてくれてるのかってのは重要ですよね。」
この費用対効果という言葉から、話題は「経営者目線」に動いていきました。
経営者目線って難しい!エンジニアとして大切にすべきこととは?
費用対効果を考える、自分の価値や利益のことを考えるってなかなか難しいですよね。
スピーカーの中では、Shingo H.さんもkaminalyさんもサトウさんも経営側です。皆さん費用対効果については経営者の目線から常日頃考えているようです。
サトウさん
「人によってパフォーマンスの差はあるので、費用対効果を考えるって結構難しいですよね。」
Shingo H.さん
「僕も費用対効果は考えますし、経営者目線に立ってほしいともよく言いますね。フリーランスであれば自分で行動しないと仕事がないわけなので。会社においても枠組みの中にいるだけでなく、自分から主体的に動いて欲しいですね。」
サトウさん
「特にエンジニアはお金のことを考える機会が少ないですよね。」
虎野さん
「経営者目線大事だとは思うんですが、その言葉だけが一人歩きしてる気はしますね。経営者目線というよりは、主体的に動くってことが大事なのでは?」
kaminalyさん
「僕もそう思いますね。経営者目線とまでは言いませんが、フリーランスでもやっていけるように、とははいつも言ってます。」
リスナーさんたち
「“経営者目線を持て”って言葉が流行っていたような」
「主体的な行動となれば、プロジェクト単位で動いてるのであれば指示待ちする人にならない。自ら仕事を動かす領域を目指すとかですかね。」
「経営者目線よくわかんないな...俺はユーザーのために物を作りたい...」
「エンジニアは経営者目線よりもエンジニア目線で良いと思うんですよね。システムの保守のしやすさや、カスタマイズのしやすさ、そういう視点がなくなるんで。」
確かに経営者視点と言われると難しいですよね....
お話をしながら、「経営者視点に立つ」「主体的に動く」「ユーザー目線」など色々な視点が浮かび上がりました。
個人的には、経営者視点に立つというのはお金を考えること、主体的に動くというのはプロジェクトを円滑に進めるために動くこと、ユーザー目線は言葉通りユーザーのためになることを考えることだと思いました。どれも必要なことですよね。
正直、一人一人が経営者視点・プロジェクト・ユーザーの全てを考えて働くのは難しい気がします。それぞれが主義・優先事項を持ちながら、コミュニケーションをとって最適解を見つけていくのが大事なのではないでしょうか。
ちなみに私はやっと最近お金について考えることの重要さがわかってきました。エンジニアという職種ではありますが、あくまで営利組織の一員...利益を上げるために、会社の利益のために働きます(しみじみ)
エンジニアとして目指すべき場所とは...
経営者目線などのお話から、ふとリスナーさんから次のような疑問が投げられました。
「エンジニアとして、最終的にどこを目指せばいいのか気になります。」
確かに何を重要視するか、何を優先させるかによって目指す場所は大きく変わりますよね。
北原さん
「スペシャリストになるのか、マネジメント層にいくのかってことですかね。」
kaminalyさん
「なるほどね。たしかに経営者目線もいいけど、技術に貪欲ってのもいいよね。」
確かに究極を詰めればこの二択になるのでしょうか。これについてはリスナーの皆さんにアンケートをとってみました!
Q. スペシャリストとマネジメントだったら、どちらを目指しますか?
A. スペシャリスト:9人 / マネジメント:10人
半々に分かれたのが興味深いです!スピーカーの中でも半々といった感じでしたね。
coppeさん
「kaminalyさんはCTOだけど、スペシャリストって感じだよな。スペシャリストだからCTOなのかな。笑」
kaminalyさん
「僕は確かにどちらかというとスペシャリストタイプなのかな。でも経営者目線は持ってますよ笑」
トシヤさん
「なんでもトークンさんはマネジメントなのかな?」
なんでもトークンさん
「そうですね。僕はコード書いてる時間より調整してる時間が長いですね。」
リスナーさん
「僕はスペシャリスト派です。テクニカルディレクター的なスペシャリストはAIの時代でもニーズありそうな気がします。」
マネジメントorスペシャリストの二択で考えてみましたが、お話を進めていくうちにそれだけでないエンジニアとして目指すべき場所も見えてきました!
リスナーさんたち
「デザインわかるフロントエンドエンジニアとかレアですよね」
トシヤさん
「確かに僕の会社では技術だけでなく、エンジニア以外の能力も必要とされているような気はしますね。」
北原さん
「エンジニアだからここまでしかやらないではなく、エンジニアだからこの領域も入ってた方が仕事が運ぶとかありますよね。」
私の会社はウェブ制作の会社ですが、案件の初期段階からエンジニアの知識は必要とされる気がします。エンジニアとして、スペシャリストに進むのか、マネジメントに進むのかということだけでなく、より広い視点で自分自身の可能性を考えることが大事だと思いました。
そのためには自分だけの強みが必要だと思います。そのコツはcoppeさんが教えてくれました!
coppeさん
「ある程度の技術を複数持ってれば強みになれます。掛け算が大事!」
coppeさん曰く、極めてない技術であっても複数組み合わせるとオリジナリティやアイデンティティに繋がるとのこと!いいこと聞きました!
まとめ
エンジニアファーストの話題から、エンジニアとして目指す場所まで話が広がりましたが、つまりはどうエンジニアの業界で生き残っていくかということなのかなと思いました。
トシヤさんがこんなことを言ってました。
「エンジニアファーストが敬遠されるなら、そういう人材にならなければ生き残れるってことですね。ちゃんと頑張ってる人が評価される方がいいですよね。」
今日のお話の流れをまとめると、、、
--------------------
エンジニアファーストで敬遠される人材 = 頑張らず、エンジニアファーストの恩恵だけ受けようとする人材
エンジニアファーストを敬遠する経営層から見れば、エンジニアとして費用対効果やお金のことを考えれることも必要だし、現役のエンジニアから見れば主体的に行動してプロジェクトを回していくこと、ユーザーの目線から考えることも重要。
何を重要視してエンジニアとして働くかによって、エンジニアとして目指していく場所が変わってくる。
--------------------
となると思います!
改めて、エンジニアファーストからエンジニアとして目指していく場所まで考えるってとても深いです!今回は皆さんと深いお話ができた気がして嬉しいです〜!
お話をしながら分かったように、エンジニアとして目指す場所は個人によってバラバラです。今回お話を聞きながら、そうだ、それでいいのだと思いました。
お金で成果を出すためには、求められるものを作らなければならないですし、効率的にそれを実現するためにはプロジェクトを円滑に進めなければなりません。
互いが重要視していること、互いが目指す場所をぶつけ合いながら実現していくものこそが、最高の成果物になるのではないでしょうか。
今回のトークイベントが皆さんのエンジニア人生をより深く考えるきっかけになればとても嬉しいです!私も皆さんのお話を聞きながら、また少し視野が広がった気がします。
来月のトークイベントも皆さんと深い、楽しいお話ができたらいいなと思っております!
また来月お会いしましょう!レポートもお楽しみに!