目次
- はじめに
- そもそもホスティングって何?
- ホスティング環境どうしてる?
- Q&A
- おわりに
はじめに
今回は、ホスティング環境について皆さんとお話をしました!
主なスピーカーは以下の通りです。
- 運営メンバー
- コミュニティーリーダーの皆さん
- ゲスト:西村さん
西村さんの紹介
- GENEROSITY Inc.
- マネジメント・採用担当
そもそもホスティングって何?
そもそもホスティングという単語を私がよく知らなかったので、調べてみると、「サーバーを貸してくれるサービス」のことだそうです。
イベントでは平沼さんがホスティングサーバーの説明をしてくれましたので、要約してみます!
ホスティングが一般的になる以前は、オフィスにコンピュータを物理的に置いて、リクエストがあればそのコンピュータ内のファイルやデータを返していました。しかし、それだと何かしらの理由でコンピュータが壊れてしまうと、Webサイトを閲覧できなくなってしまいます。なので、物理的に別の場所にデータセンターを用意して冗長性をもたせる対策などをされてきましたが、そういった面倒な作業を代替わりしてくれるセキュリティ性の高いサーバーを借りて、そこにファイルやデータを保存しておくことで、より安全に手軽にWebサイトの情報を管理することができるようになったのです。これらの環境をまとめて準備してくれるサービスをホスティングサービスと呼びます。ホスティングサービスにはレンタルサーバーやクラウドサーバーなどのいくつかのサービスの形態があります。レンタルサーバーのサービスでは、さくらサーバーやエックスサーバーなどが有名かと思います。また最近ではAmazonが提供しているAWSをはじめとしたクラウドサーバーが使われることが多いです。クラウドサーバーは仮想的なサーバーです。クラウドサーバーを使用すると、コンソールや管理画面からサーバーの設定をすることができ、簡単に動かすことができます。レンタルサーバーとの違いは、その自由度にあります。AWSといったクラウドホスティングサービスでは、サーバー構成や、詳細な設定なども自由に選択することができます。さらにクラウドサーバーを使うと、使った分だけの支払いをすればいいので、コストを抑えられるという利点もあります。
以上、平沼さんのありがたいホスティングの説明を要約させていただきました。後の話にも出てきますが、要件や費用に合わせて適切なホスティング環境を選定することが大事ですね!
ホスティング環境、どうしてる?
ホスティングについてなんとなくイメージが掴めたところで、ここではメンバーたちが実際にホスティング環境をどのように選んでいるのか、どのように構築しているのかについてお話を聞きました!
普段よく使っているホスティング環境について
トシヤさん
僕の会社は受託なんですが、結構自社でホスティング環境を構築することが多くて、大体AWSを使うことが多いですね。得意先の要件を聞いて、それを満たすようにAWSのサービスを組み合わせてサーバー構築をしています。
平沼さん
私の会社だと基本的にAWSを使っています。イベント系で短期間の案件が多いので、短期間で構築できるように、IAC(Infrastructure as Code)を利用することが多いです。挑戦してみたいホスティング方法があれば試すこともできるのですが、効率もよく安定しているので、使い慣れている技術を使うことが多いですね。
西村さん
平沼さんと同じ会社なので、少し補足すると、S3やCloudFrontなどのAWSなどのサービスを利用することが多く、IACでコマンド一つ叩けばデプロイされて公開するまでを構築しています。
yshimizuさん
私の場合は、AWSを利用してはいるのですが、サーバー構成等は別の会社に任せているので、あまりよくわかってないですね。
coppeさん
僕も同じく、興味はあるけどあまりよくわかってないですね。
人気のあるホスティングサービス
coppeさん
個人的にはずっとAWSが天下なんじゃないかなと思うんだけど、他に最近人気なサービスがあれば知りたいな。
平沼さん
AWS以外で人気なサービスだと、GCP(Google Cloud Platform)とか、Microsoftが提供してるAzureというサービスも人気がありますね。特にMicrosoftは先行してAIに力を入れているので、AIのサービスを組み合わせる場合にはAzureが使いやすいと思います。
ホスティングサービスの選定基準について
coppeさん
そうなんだ!ちなみにサービスの選定基準はどうなってる?アクセス数とか費用によるのかなとは思うんだけど、どうやって測ってるんだろうと思い....なんならレンタルサーバーの方が安いなんてこともあるのかな?
平沼さん
僕の場合だと、毎秒、毎分のアクセス数や、1ヶ月あたりの訪問者数から考えたりしてます。あとは動的なサイトか静的なサイトかってところも大事ですね。確かに静的なサイトの場合はレンタルサーバーの方が安い場合もあると思います。ただレンタルサーバーの場合はスペックにばらつきがあるので、作ろうとしているwebサイトに耐えられるレンタルサーバーを選ぶ必要はありますね。
トシヤさん
アクセス者数がほとんど変化しないようなサイトならレンタルサーバーでもいいと思うのですが、キャンペーンなどで瞬間的に多くのアクセス者数が見込まれる時場合もあります。そういった場合は、AWSを駆使して瞬間的なアクセス増に耐えるような準備をする必要があると思います。
coppeさん
今の話を聞くと、一度公開してから数値を見てサーバーをいじれるという点でクラウドサーバーの方が利点があると思った。でも従量課金制だから想定以上にアクセスがあって高額の請求とかされたら怖いな....
平沼さん
一応クラウドサーバーでは月額のリミットをかけることができて、リミットに近づくとアラートが出るようにすることができますよ。
coppeさん
そうなんだ!それだと安心だね。
Netlify、Amplify、Vercel
西村さん
あと、クラウドサーバーを使うときは、NetlifyやAmplify、Vercelといったパッケージ化されたホスティングサービスを使うとより簡単にホスティング環境を構築できるのでおすすめですよ。
なんでもトークンさん
私も特に初心者の方や、バックエンド触らなくていいという方には、NetlifyやAmplify、Vercelといったサービスはおすすめです。サーバー構成など色々考えなくても、マニュアル通りにポチポチしていくだけで、フロントエンドエンジニアでも全世界に公開できるサーバーを簡単に作ることができます。
確かに、私も自学で少しAWSを触ってサーバー立てたり、Nodeのインストールをしてみたことがあるのですが、いろんなサービスの名前が出てきたり、それぞれ必要な項目にチェックを付けなくては行けなかったり、かなり大変でした。なので、Netlify、Amplify、Vercelはぜひ使ってみたいです!
ちなみにフロントエンドクラブのこのサイトはNetlifyが使われているそうですよ!
リスナーさんたちにホスティング環境の実態をアンケート
実際にリスナーさんたちが、ホスティング環境に何を採用しているかをアンケートしてみると、圧倒的にクラウドサービスを使っていることが多いことがわかりました!特にAWSが多いです!
また、CloudFlareというホスティングサービスを使っている方もいました。CloudFlareを使うと、AWSでいうS3の転送料が無料になるということでお得だそうです!ただ、まだサポートはそこまで充実していないという意見もあったので、使用の際は見極めが必要そうですね。
Q&A
ここでは寄せられた質問とそれに対する回答をピックアップして掲載します!
Q. 個人開発、スタートアップ、メガベンチャー、それぞれホスティング環境に関してどのような選択肢があって、何がおすすめですか?
A. バックエンドを触らなくていい方であれば、NetlifyやVercelがいいんじゃないかと思います。またスモールスタートで、お客さんがついていなければレンタルサーバーでもいいとは思うのですが、規模を広げるときに結局クラウドサーバーに変えるとなると大変なので、初めの段階からクラウドサーバーで構築しておくのがおすすめです。(平沼さん、西村さん)
Q. Netlifyは日本だと速度が遅いと聞いていますが、実際に使ってみた方がいればその点に関してどうだったか教えてください。
A. コンテンツにもよるとは思いますが、静的な配信については特に速度は気にならなかったです。(coppeさん、トシヤさん)
おわりに
今回のトークイベントはいかがでしたでしょうか?
個人的にはホスティングについてほとんど知識がなかったので、かなり構えてしまっていたのですが、スピーカーの皆さんがわかりやすくメリデメも含めてお話してくださったので、かなり理解が深まりました。
先述したアンケート結果では、ホスティング環境はクラウドサービスを使用しているけれど、実際に自分でホスティング環境を選定したり構築していないという方も多かったです。
もちろんその中でもホスティングよく理解しているという方もいらっしゃるかもしれませんが、そうでなかったという方々にもホスティングを少し易しく感じていただければとても嬉しいです。
少し触ってみようかなという方がいらっしゃれば、Netlify、Amplify、Vercelといったパッケージ化されたクラウドサービスから触ってみるのが良さそうですね。
私もぜひ勉強してみようと思います!
ではまた次回のトークイベントでお会いしましょう!